
2021年11月27日より掲示
日本貨物航空(NCA JA12KZ, Boeing 747-8F): 成田国際空港(NRT)
窓枠でわかるように、機窓からの撮影である。JA12KZは、A滑走路(4000m)の北側16Rに向けてタキシング中である。16Rから南に向けて離陸する予定。私の搭乗機も、少し進行して、右に180度方向を変え、JA12KZの後を追った。
日本貨物航空(NCA)は8機のBoeing 747-8Fを所有する。 現在、日本籍の Boeing 747 いわゆるジャンボ機 は、この貨物専用の8機だけである。Boeing
747の最新型としてBoeing 747-8は2009年から就航した。しかし、基礎設計の古さ(B747の初飛行は1969年)から、その後に開発された他の双発大型機(とくにB777とエアバスA330)に何かと劣っていて、その受注が伸びなかった。旅客型を発注したのは3航空会社だけだったと思う。-8Fは貨物型で、こちらは多少の受注があったが、受注数は先細りであった。既受注の貨物型が発注会社に納入される2022年に、Boeing
747の生産を終了すると、ボーイング社はすでに発表している。おそらく、そうなるだろう。

2021年11月14日より掲示
Centralwings (SP-LMD, Boeing 737-300): 英国ガトウィック空港
ガトウィック空港(LGW)で、在英研究中の2005年4月に撮影。 ガトウィック空港(LGW)はロンドン南部にあり、ロンドンでヒースロー空港に次ぐ2番目に大きい空港である。2005年4月に撮影。ロンドンには定期便が就航する空港が現在5つある。ヒースロー空港のみ滑走路2本だが、他の4空港は1本だけである。ロンドン発着の膨大な数の定期便を5空港で分担する。5空港すべてに国際線がある。ロンドンは、大都市としては、世界で異例の空港システムである。
ガトウィック空港の滑走路は東西に1本で、空港西側フェンスに緊急時のゲートがある。東風時の夕刻にゲートの隙間から、離陸待ちの真横の機体を順光で撮影できる。背景に余計なものが入らないので、美しく撮影できる。ゲートの隙間から同時に撮影できるのは2人程度に限られ、またゲート前に常駐すると警備員に追い払われるので、撮影チャンスは少ない。
Centralwingsはポーランド航空が2004年12月に設立した格安便子会社である。 当初のlivery(機体塗装のこと)はポーランド航空のそれに赤字でCentralwingsを入れただけであって、SP-LMDは2007年2月頃までこのliveryであった。その後、紅白のliveryに変えられたが、2009年にCentralwings社そのものが運行を停止した。この頃、格安便航空会社の急成長を見て、多くのフルサービス航空会社が子会社として格安便子会社をつくった。しかし、その多くが、経営不振で早期に運行を停止した。格安便ビジネスモデルは独特であって、フルサービス航空会社が簡単にまねできるものでないことがわかる。なお、SP-LMDは、2018年12月からはポーランド航空のEmbraer
E190に与えられている。戦後日本では登録記号(番号)が重複して与えられることはないが、外国では(そして戦前日本では)ときおり重複して与えられる。

2021年10月11日より掲示
Skymark Airlines(JA73NQ, Boeing737-800)とJ-Air(JA219J, Embraer E170): 千歳空港(CTS)
千歳空港で、2019年6月に撮影。 千歳空港は、近接した平行滑走路があり、タイミングさえ合えば、午後に、着陸機と離陸待ちの機を重ねて撮影できる。しかも、交通量は多く、また背景が緑できれいであり、撮影スポットは空港ビル屋上の展望スペース(冬期は閉鎖)という、アクセスしやすいところである。これだけ良い条件がそろう空港は、世界中で珍しい。私は千歳空港しか知らない。
画面の向こう側の右にはずれた位置になるが、冬期の降雪後の午前で快晴だと、背景の雪山も含んで一面銀世界を、青空を背景に離陸する機を美しく撮影できる有名なスポットがある。一度は挑戦したいと思っているけれども、まだ実現していない。というのは、「冬期の降雪後で快晴」の条件はなかなか厳しく、数日の?待ち、を覚悟しなければならない、10km以下の走行だが、撮影スポットへ行くにはレンタカーが必須である、もっとも、これは防寒用でもあるが、ということで、軟弱マニアの私にはハードルが高いからである。
JA73NQはスカイマーク就航20周年の特別塗装時である。JA219Jは、伊丹空港(ITM)ベースで、伊丹空港でよく見かける。

2021年9月29日より掲示
Aer Arann (EI-RED, ATR72-202): 英国ロンドン北部ルートン空港(LTN)
ルートン空港で、2004年11月19日に撮影。デジタル一眼レフカメラを入手して、ほぼ最初の撮影。撮影地は、滑走路南側のクラッシュゲートのそばにある空き地。マニアには有名なポイントである。クルマでしか行けない。フェンスは2-3段の脚立で容易にクリアできる高さであった。
当時のルートン空港は、格安航空のEasyjetを中心として、しかし、結構多様な航空会社が就航していた。ビジネスジェットも来ていた。小さな操縦学校もあり、操縦練習用小型機が発着していた。発着回数は多くなかったが、のんびり楽しい撮影スポットだった。現在は、Easyjet便が圧倒的多数になっていて、撮影に面白さがやや欠けると思う。
Aer Arann はアイルランド西海岸の島々を飛ぶ航空会社だったが、この時期は、ルートンまで定期便を就航させていたのかもしれない。撮影後、何度か見かけたことがあった。Aer
Arann は、社名を変えつつも、現在のコロナ禍のもとでなんとか生きのびているようである。この機体は、1993年にBangkok Airwaysではじめて就航後、航空会社も登録記号も何度か変わりつつ、現在も飛んでいるようである。就航28年目というのは、旅客機としては相当な老朽機となる。


2021年9月14日より掲示
American Eagle (N242JS, Bombardier CRJ-200): アメリカ合衆国 ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)
首都であるワシントンD.C.の中心部にある空港。撮影地は、空港にそって立つマンションのベランダ。私は1983年1月に初めての外国出張でワシントンD.C.に行った。その時からマンションはあり、あのベランダから撮影すると良いのだが・・・と思っていた。時は流れ、Airbnbというしくみができた。2018年の出張時にホテルを探していると、このマンションの私有のいくつかの部屋がAirbnbで宿泊できることを知った。しかも、安い!(ワシントンD.C.のホテル代は高いので有名) そこで、展望の良さそうな部屋に宿泊し、この写真を撮ることができた。宿泊部屋はインド系の家族の所有だった。大きなベッドだったが、そのまわりに衣類タンスがあり、タンスに入りきらない布類がびっしり積んであった。布類はすべて洗濯済みのものだった。「不要物を棄てられない」家族だった。あとで某氏に聞くと、インド系家族の家ではよくあることらしい。
左の写真は、南向きに着陸するところで、後の白いドームは、米国連邦議会議事堂である。南向き着陸は、ワシントン・モニュメントに絡めて撮ることもできる。
右の写真は、北向きに離陸するところで、ときおり、このように大きなバンクをとって旋回することがある。機体の背中が見える。機体の背中を撮影できる地上の撮影ポイントは、世界中で多くはない。(東京羽田空港の、夏に時々ある南風が非常に強いときに、城南島海浜公園で、南向きに着陸する機体は大きなバンクをとるので、やや遠いが、機体の背中を撮ることができる。)

2021年8月25日より掲示
VietJet Air (VN-A627, Airbus A321-211): ベトナム ハノイ国際空港(HAN)
ハノイ国際空港(HAN)の空港ビルの通路からガラス越しで撮影。通路といっても、一応、客が航空機をみることを想定している作りである。展望デッキがあれば良いのだが、世界の空港ビルの現状では、展望デッキは廃止されることはあっても、新設されることはきわめて稀で、新設されても、ガラス越しが通例である。写真の様子から、滑走路に西側端(写真の左側)に近いところで撮影適地があるかもしれないが、英語はほとんど通じないし、私はベトナム語ができないし、この訪問時は時間もなかったので、探索できなかった。残念。
VietJet Airは、ベトナムの格安航空会社で、急成長中である。日本への定期便も2018年暮れからある。社長はグエン・ティ・フォン・タオという1970年生まれの女性で、若い頃から自力で経済的成功を重ねた。所有する総資産は、2016年のVietJet
Air株式公開時に10億米ドルだったとのことだが、現在は、それよりはるかに大きいはずである。ビル・ゲイツやジェフ・ベソスと並んで言及される世界的に有名な実業家である。

2021年8月11日より掲示
Flybe航空機(G-JEDT Spirit of Edinburgh, Bombardier DHC-8 Dash 8): 英国エディンバラ国際空港(EDI)
英国エディンバラ国際空港(EDI)は、主要な滑走路の南側に広大な空き地(催し物会場にもなる、また駐車場にもなる)がある。その隅の、着陸機が滑走路に近づく位置に、小山がある。おそらく、整地で余った土砂を、まとめて小山にしたものである。この整地をした作業者は、おそらく、ヒコーキマニアである。というのは、この小山の上は、着陸機を撮影するのに絶好の位置になっているからである。撮影を考慮して小山をつくったとしか考えられない。左の写真は、その小山の上からの撮影である。
写っているのは、Flybe航空機である。Flybe航空は、2010年代に英国で急拡大した地域航空会社であった。ロンドン発着を重視しないで、それ以外の都市を結ぶ路線を重視し、これが上手くいって、一時は、ロンドン発着以外の国内路線の半分を占めていたという。しかし、2019年に、Brexitと燃料費高騰の影響で経営状況が悪化したところに、2020年にコロナ禍によって客が急減して、2020年3月に倒産してしまった。

2021年7月29日より掲示
Frenchbee航空機(F-HREU Boeing787): パリ・オルリー国際空港(ORY)
パリ・オルリー国際空港(ORY)はパリの南に位置する国際空港だが、日本からの便は到着しない。日本からの便は、シャルル・ドゴール空港(CDG)に到着する。たまに、日本の大学生が、帰国でCDGに行こうとして、誤ってORYに行ってしまい、帰国便に乗り遅れることがあるらしい。その一つの理由は、パリの地下鉄路線の1つが、路線の一端がORYの、他の一端がCDGの、それぞれの最寄り駅であるため、両端のどちらにも空港の絵が描いてあって、それで乗り間違えるという。
ORYの南ターミナル屋上には展望デッキがあって、そこからの撮影である。ガラス越しだが、眺望が良い。事前情報だと、ガラスが汚れているとのことだったが、私が行った日はマアマアきれいだった。南向きなので、太陽に向かうことになり、本来は撮影に適していない。しかし、当日は曇り空だったので、なんとか撮影できた。
写っている機体の後ろの建物の背後は、実は、滑走路がある。そして、その向こうの緑のところには、小さな公園があり、さらに住宅街が広がっている。この小さな公園は、滑走路にそって小高くなっていて、撮影適地の1つである。当日の朝は、まず、この公園を目指した。公園に到着してはじめて、滑走路が修復のため閉鎖され、工事中であることを知った。残念。そこで、この展望デッキに戻り、撮影した。

2021年7月1日より掲示
スイス国際航空機(HB-JCE Bombardier CS300) の着陸: ジュネーブ・コアントラン国際空港(GVA)
撮影地は、ジュネーブ・コアントラン国際空港のフランス側の小公園。この空港はフランスとスイスの国境上にある。スイス側のジュネーブは有名観光地で、ホテル代も物価も高い。フランス側は、Ferney-Voltaireという小村で、ホテル代も物価もやすい。ジュネーブにあるILOの職員も、フランス側から公共バス1本でILO本部まで通勤できるので、多数の職員がフランス側に住んでいる。この情報をILOに初めて訪問する前に知ったので、私もフランス側のホテルに宿泊した。滞在は快適だった。しかも、おまけに、こういう撮影ができることを知った。 Ferney-Voltaireという名称は、百科全書で有名なボルテールが晩年住んでいたことに由来する。
写真の背景の三角山はモンブランと聞いた。今確かめると、方向は合っているが、近すぎて低すぎるような気がする。


2021年6月11日より掲示
英国SpitfireMk.IXと米国P51DMustang の編隊飛行: 英国Dunsfold飛行場でのairshow。
撮影地はロンドン南西部のDunsfold飛行場。英国では、夏のシーズンの週末には全国のどこか1-2個所で必ずairshowが開催される。その1つでメジャーなairshowではない。しかし、第二次世界大戦中の戦闘機が飛ぶのは英国airshowのお約束の1つだが、この時は、高いレベルの編隊飛行であったことと、高いレベルの「観客に見せる」飛行であった。
英国airshowの難点は、天候が悪いことである。この日も悪かった。悪天候、暗い塗装の機体、高速の機動飛行、を上手に撮影するのは、カメラ機材の発達した現在でも、難しい。その中でなんとかモノにしたショットである。

2021年5月19日より掲示
Alaska航空機(N637VA): ラスベガス空港からの離陸、背景はカジノがあるホテル街のなかの1つ。
撮影地は、ラスベガス・マッカラン空港(LAS)の駐車場最上階。空港ビルの上階が駐車場になっているので、空港ビル内のエレベーターに乗ると、簡単に着くことができる。ヒコーキ写真ファンには有名な撮影場所なので、ときおり同好者がいる。とくに怪しまれることがなく、警官やガードに追い払われることがない。撮影が可能な時間帯は、季節で異なるが、朝から午後1時くらいまでか。北東に向けて離陸する場合に撮影できるが、この風向になるのは、50%くらいか。さらに、適度な離陸角度であることと、機体が小さめで背景ホテルにすっぽり収まることが必要で、この条件にあうのは、1時間に1-2機くらいであった。
N637VAのVAは、この機体が、もとはヴァージン・アメリカ航空の機体であったことを示す。同社はアラスカ航空に2018年に買収された。

2021年4月15日より掲示
Alaska航空機(N番号不明): サンフランシスコ空港(SFO)への着陸、背景はサンフランシスコ湾対岸のオークランド市の丘にある住宅の列。
撮影地は、SFO南のBayfront Parkで、実際的にはSFO唯一の撮影場所。 湾沿いの遊歩道は、快適な散歩道で、早朝から夕刻まで、多数の人々が憩う場所。撮影者もちらほらいる。機体はやや遠く、小型機だと500mmの望遠レンズが必要で、撮影していると声をかけられることも多い。Bayfront Park駐車場近くのOld Bayshore Hwyを横断して50mほど入ったところに、安価な和食店がある。和食らしい和食もあり、私は何度か昼食で利用した。日系人の夫婦(らしい)がやっているが、日本語はほとんど通じない。おそらく三世以上と思われる。5月19日にGoogleMapを確かめると、休業中または閉店の模様。
Bayfront Parkへは、地下鉄Millbrae駅から、陸橋を超えて、徒歩10-15分で着くことができる。または多数いるUber で6ドルくらいか。
Millbrae駅の北西直線で200mくらいのところにスーパーマーケットSafewayがあるが、この周辺は、米国では珍しい個人商店街がある。実は、この商店街の位置と似た位置(El
Camino Real通りから陸側に数ブロック入ったところ)に、El Camino Real通りにそって、一定間隔で、複数の個人商店街がある。おそらくSan
Mateo市くらいまではあると思う。100年以上前にできた町並みが、そのまま継続している珍しいところである。もっぱら地元民用の商店街で、居心地はよいし、レストランもおいしく安い。クルマでないと行きづらいが、uberまたは、Bayfront Parkにあるホテルのいくつかは、1時間に1本ていどのバスを出してくれるので、1度は訪問する価値がある。