キッチン その2


 これは浄水器です。水道水に含まれる石灰を取り除くきます。蛇口に取り付ける浄水器は、あるのかもしれませんが、目につきませんでした。
 この浄水器は、上の白い部分と、下の透明な部分と、二重構造になっています。上の部分に水道水を注ぐと、下にのびている白い筒が浄水機能を持っていて濾過し、下の部分にたまります。上の部分を取り除かないままで、下の部分の浄水を注ぐことができます。
 
 電気炊飯器で米を炊くときに、はじめは、この浄水器を使わないで、水道水のみを使って、米をとぎました。その水道水を十分に捨てて、市販のミネラル水で炊飯しました。しかし、できあがった米はまずかった。理由の1つは、水道水を使ったことにあったようです。
 いまは、お皿を水道水で洗った後にも、水道水をこの水で流しています。ずいぶんと改善されたように思います。
 
 イギリスの生活では、この浄水器は欠かせません。






 これは湯をわかす電気ポットです。中に、電熱線が直接でていて、熱効率がよい。電圧が高い(240ボルト)こともあってか(私にはよくわかりませんが)、お湯が沸くのは、かなり早いと思います。ヨーロッパに旅行された方は、ホテルで使われたことも多いと思います。

 しかし、電熱線がむき出しなので、やはり、いたみは速いようです。また、ミネラル水の中のミネラル(と思います)が電熱線に付着し、白いかすとなって、しばしば水中に漂います。













 レンジと電気炊飯器です。

 このフラットにはガスはなく、電気だけのレンジです。速く高温になりますが、たとえば中華料理の炒め物をしようと思うと、温度がすこし不足かもしれません。

 白い壁の目地が黒く汚れています。これをみた私の大学時代の友人によれば、これは、このレンジでまともな料理がしばしばおこなわれた証拠だそうです。たしかに、このフラットの歴代入居者は日本人なので、そのために、まともな料理がしばしばおこなわれた結果と思われます。また、おそらくはそのために、フード付きの換気扇もついています。
 友人によれば、イギリス人のキッチンでは汚れていないのが普通だそうで(汚れるのを嫌うというか、汚れるような本格的な料理はしない)、簡単な調理しかしないので、換気扇のついていないキッチンも珍しくないとのことです。
 私は、イギリス基準での調理程度しかしないので、白い壁がこれ以上に汚れることはないはずです。

 左側の炊飯器は、日本の成田空港で買ってきました。東芝製で、1万2800円の定価でした。イギリスで使える日本製の炊飯器(240ボルト用でイギリスのコンセントに使える)は、現在はこれともう一種類しか、事実上はないようです。これも、プラグは丸2本足のドイツなど用であり、コンバーターでイギリスの3本足にします。プラグも、コンバーターも写真に写っています。また、取り扱い解説書や本体の表示をみると、日本語より中国語が優先されていて、主要な販路が想像できます。上記の友人によれば、秋葉原では9000円台でこれが売られているそうで、秋葉原に徒歩の距離にある明治大学に勤務する者としては、購入場所を間違えました。もっともイギリスでは、これは110ポンドで売られています。

 日本製でない電気炊飯器はこちらでも売られていて、もっとも安いのは、20ポンドでした。しかし、想定している米の種類とか炊き方が日本のそれと異なり、上手に炊くにはかなりの熟練が必要なようで、私は敬遠しました。